息子に読む物語
渋滞町という町にグーというキャンディーを配る妖精がいました。
みんなそのキャンディーがほしくて、どんどん、渋滞になってしまっています。
渋滞はグーのキャンディーが原因だったんですね。
キャンディーは青、赤、黄色、紫、白、ピンク、オレンジ色んないろがありました。
グーはキャンディーをあげるとき、一人一人とてもステキな笑顔で渡しています。
「ありがとう」「ありがとう」と車に乗った人たちはグーにお礼をしています。
そんな中、1人の男の子が車の窓を開けて、グーに質問しました。
なんでキャンディーをくばっているの?
グーは返事に困りました。
んー
えっと、、
ありがとうがうれしいからかな、、
んー
やっぱりわからないな、、
グーにはキャンディーをあげる理由がわからなかったのです。
それから、グーはお家に帰ってから、ずっと考えていました。
なんでぼくはキャンディーを配ってるんだろう。うれしいからなのかな。
グーはまたまた困ってしまいました。
そこで少し年上のお友だちのミルに相談することにしました。
ねー、ミル。
聞きたいことがあるんだ。ぼく毎日キャンディーを配ってるでしょ?
でも、なんで配っているのか、自分ではわからないんだよ。
ミルは少し考えて、答えました。
グーには色んな気持ちがあるんだと思うよ。
キャンディーのように赤や青、黄色、緑、ピンク色んないろがぐるぐるになっているように、グーにも配っている理由がたくさんあるんだと思うだ。
色んな気持ち?
そうだよ。
笑ってくれるとうれしいとか。
キャンディーを食べてほしいとか。
お話ししたいとか。
バイバイしたいとか。
車の中をみたいとか。
ミルはこう続けました。
だって、ぼくもその日によって、いや、その時間によって食べたいもの変わるよ。
と少し笑いました。
オムライスにハンバーグ、お魚、野菜。
色んなもの食べたいもん。
そうか!
グーは少しわかった気がしました。
グーのおうちは世界に1店しかない歌や気持ち、お話しが、材料になっているキャンディー屋さんです。
そして、今日もグーは色んな色と色んな気持ちのキャンディーを配ってます。
ーおわりー